2017/07/22

ジェネリック医薬品と中国の英雄④

インドジェネリック医薬品の実状

中国人の彼はVeenatを服用するとカプセルの緑色が溶け出し唾をはくと唾液が緑色になってしまいます。また副作用もあり、嘔吐をしてしまうこともありました。彼は生きるために薬物に適応すべく繰り返し服用し続けました。試行錯誤のなか彼はやっと服用方法を見つけていきました。食事の途中に薬を服用することが良いことがわかり、もし吐き気を催す場合はコーラを流し込んで抑えるようにしていました。鏡に映る彼の顔には薬物の影響か頬に腫れが見受けられ色素沈着もありました。彼は実際に写真に写しCyno社に言及することはありませんでした。その後彼は例の薬局に通いImacyの写真を見せてこの薬がありますかと尋ねたところ店長のマネージャーユヌスから拒否されてしまいました。ユヌスは「もしあなたが薬を購入したい場合はNaoco社の医薬品を買うように薦めます」ユヌスはCyno社の事は知っていますが言及することを躊躇しながらようやく彼はこう答えました。「私も知っているがその会社(Cyno社)はバットカンパニー(悪い会社)の本拠地です」と。インドに行ってきましたがインド企業に属する5つのドラッグストアではCyno社の製品は非売品とされていました。中国の患者は通販で購入するのが唯一の方法でありCynoの中国公式サイトでは注文欄にはたった2つだけの医薬品(肺がんや慢性骨髄性白血病)が記載されています。私はメールを送ったところすぐに詳細な価格を表記した返信メールが届きました。表示された価格を確認して支払い送金をします。65USDまたは448元(7500円)の価格でグリペックのジェネリック医薬品Cyno社のImacyを購入するすることができ、また20箱一度に注文した時は1箱あたり202元に値下げもできるようになりました。購入方法も簡単で他の処方箋同様に箱の中には中国語での説明書きがあり、最初の銀行送金も再度注文するときも同様にたった1週間だけで支払いができるようになりました。

■インドジェネリック医薬品の価格推移

インドの路面店ではNatco社製Veenatは8496ルピー、約905元(15000円)で販売しています。10年以上も薬の代理販売業を営むインド人はディーラー(特約店)で販売する価格は600元(10000円)~800元(13000円)の間くらいと言っています。しかし600元以下になる事は無かったと言っています。Cynoの製品はインド市場には出回りませんがCynoにメールで直接連絡を取ると購入することができますと、中国人の彼はインド・グルガオンにある高級マンションでお茶を飲みくつろぎながら話しています。加えてこれで価格の透明性を維持しかつニセモノを根絶できるとも説明し、そもそもニセモノを買いたくても買えない状況ですとも話しています。NATCO社のグリベックジェネリック薬Veenatに関して彼は医学の知識に非常に自信を持っておりある問題が起こっても製薬業界・食品医薬品局(FDA)などに関しでさえ身近な事例として笑いながら対応することができ、医学上の観点は彼の人生の一部となっています。その高級マンションにはシルクロード社という旅行会社のオフィスがあります。その会社は彼を探し出して一緒に医療ツアーを始めました。彼には中国国内の宣伝と申込を担当してもらい、医療グループのCMLを超える彼の影響力は主にC型肝炎患者である大勢の人々が医療環境・国境などを超えてが彼の前に殺到しました。患者たちは彼を非常に誇りに思っており、電話・連絡なども心配することもなく支払いなど後々の事も彼を頼りにしていました。がん発病前に彼は生活のうえで大きな挫折を味わいました。結婚生活は失敗し、事業は大成しませんでした。その後突然身に起こった持病と薬物治療が彼の人生に最も重要かつやりがいとなっていったのです。

 

※本連載トピックスのその他記事は以下よりご覧ください。

ジェネリック医薬品と中国の英雄①

ジェネリック医薬品と中国の英雄②

ジェネリック医薬品と中国の英雄③

ジェネリック医薬品と中国の英雄⑤

ジェネリック医薬品と中国の英雄⑥

ジェネリック医薬品と中国の英雄⑦