2017/11/09

ED治療薬入り違法ジュース

■未承認薬を無許可で販売

 日本で60代のホテル従業員が医薬品の販売許可を得ておらず無断でED(勃起不全)治療薬が混ぜられたジュースを製造・販売をして逮捕されました。製造にはED治療薬(有効主成分バルデナフィル)を使用して自身で粉砕し飲料(ジュース)に混ぜて精力ドリンクとして製品化していた模様。

■バルデナフィル

使用されたED治療薬(レビトラのジェネリック医薬品)の有効主成分は塩酸バルデナフィル水和物製剤と呼ばれ水溶性と即効性に優れた特性を持ちます。その為吸収しやすいようにジュースに混ぜ、男性用を「大魔神」、女性用を「女猫(めねこ)」と称して、一つ500円ほどで配達・販売していた様子。男性用「大魔神」はオレンジジュースに混ぜ・女性用「女猫(めねこ)」は乳酸菌飲料に混ぜて清涼飲料水としてホテルの部屋にまで運んでいたとのこと。ED治療薬は元来男性の勃起不全に利用される医薬成分であり、服用しただけでは効果はなく実際の性行為などの外的刺激が伴って初めて効果が現れるものです。精力剤と呼称されている服用しただけで活力がみなぎることはありません。また媚薬と言われる興奮作用があるわけでもなく女性には適さない成分でもあります。

■薬事法

日本の薬事法では未承認の医薬品を販売・譲渡・製造は禁止されています。その為匿名での通報があり上記のドリンク剤は摘発されてホテル従業員は薬事法で逮捕されました。実際にチラシなどで宣伝も行っており使用方法「行為の10~20分前にお飲みください」なども案内していた様子。

参考文献 日経新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H5T_U6A910C1CC0000/