2017/10/30

EDと外科手術

■外科手術

ED治療とは一般的に医師のカウンセリングからED治療薬の処方をおこないます。バイアグラをはじめとする勃起不全改善薬により血流増加・改善を促し勃起阻害酵素(ホスホジエステラーゼ」(Phosphodiesterase)PDEを抑制し正常な性行為を行える状態に戻すことが知られています。しかし重度のED患者の中には(事故や外的損傷を含む)通常の治療方法では回復・改善しないケースがあります。その場合医師によるED専門の外科手術をおこないます。

■動脈性ED外科手術

狭窄や閉塞が起こることにより陰茎部への血流が妨げられまた流入量が不十分であるためED(勃起不全)が起こります。完全に解消・治療するためには健康かつ血流が十分行われる血管を導入して血流量をアップさせるバイパス手術が用いられます。またカテーテルを使用した閉塞部分を拡張させ血流を改善させる手術があります。動脈に外科手術を行う為時間もかかりまた失敗例も報告されています。

副作用としては陰茎のむくみ、持続性勃起症、陰茎知覚低下など血管拡張・流入量増加による陰茎亀頭の過血流を含めた症状が表れやすくなります。

■静脈性ED外科手術

静脈性のEDとは勃起した陰茎部から血液が滞留せず流出してしまうことから起こる外的要因のEDです。手術内容としては勃起(血液滞留)に不必要な静脈(深陰茎背静脈)の切除または陰茎脚結紮手術を行い血液の流出量を抑える外科手術になります。

メリットとしては動脈性ED手術より身体的な負担が少なく改善例も多いです。しかし術後経過した効果持続は一年間で5割ほど減少しています。手術を行った静脈以外からも新しい静脈成長・発達してしまい再び血液の流出が顕著になり、ED(勃起不全)となるのです。

副作用としては陰茎背神経障害、陰茎包皮のむくみなど神経伝達や皮膚の外的変容に影響を及ぼすことがあります。