2018/08/10

ED治療薬と抗がん作用について

一般的に緑茶に多く含まれるカテキンには抗がん作用があると言われていますが、最近勃起不全(ED)治療薬と合わせて使うとカテキンの抗がん作用が大幅にUPする様です。

カテキンの一種EGCG単独での効果は不十分ですが、EGCGは悪性度の高いがん細胞表面のたんぱく質と結合し、がん細胞を殺傷する能力がある事が分かっていたが、効果が出にくかった。

EGCGの抗がん作用を阻害する酵素に着目し、この酵素の働きを抑える化合物を含むED治療薬を投与>動物実験に於いて人のがん細胞やがんを移植したネズミにEGCGとED治療薬を一緒に与えると単独では効果が出ない濃度でも、細胞が死んだりがんが小さくなったりした。

近年優れた抗がん剤が市販されていますが、その効果は未だ満足出来るものではありません。

抗がん剤の効果が十分に発揮できない原因の一つとして、がん細胞が薬剤に対して耐性を獲得する事が挙げられます。

その為、この耐性をなくそうと様々な試みがされて来ましたが、臨床応用には至っておりません。

ED治療薬であるバイアグラ、レビトラはPDE5を阻害します。

PDE5は単純に勃起に関係した酵素ではなく、全身に存在する細胞内の伝達物質であり、未解決な作用も多数あると考えられています。

多剤耐性関連蛋白7はタキサンやビンカアルカロイドを含む様々な薬剤に対する耐性の原因となりうる物質でP糖化蛋白の基質でもある。

過去30年に渡り様々な特異的な阻害剤が試みられたが、副作用や毒性の問題から臨床的に成功しなかった。

最近ED治療薬として認可されているPDE5阻害剤(バイアグラ、シアリス、レビトラ)に注目され実験が行われています。

PDE5阻害剤はP糖化蛋白により引き起こされた薬剤耐性を回復する可能性があるからです。

ED治療剤の抗がん作用が明らかとなれば多くのED患者方々も抗がん作用を建前にして、堂々とED治療薬を購入する事が出来きそうですね。