2018/08/24

ED薬の経済損失について

■偽造品による損失

インターネットで販売されている海外医薬品は多様を極めておりとくにED治療薬は日本国内の処方薬品に比べ安価で手に入りやすく、かつプライバシーを守るため中高年から最近では若年層にまで幅広く普及しています。

しかしながら製薬会社の市場調査・海外調査の結果一部にED医薬品の偽造品がみられることがわかりました。

一部報道では年間102億ユーロ(約1兆2千億円)の経済損失と、およそ37万人の雇用機会を失わせているとまで言われている。ヨーロッパ方面では損失の割合が医薬業界全体の4%を占めている報告があがっています。

■対策

ED薬大手では対策を急いでおり、米国ファイザー社はが「バイアグラ」の箱に、見る角度によって色の濃淡が変わる加工を施したシールをはり偽造防止を呼びかけています。

また製品認識番号をサイトで入力すると、製造経路が分かる仕組みを導入し、製造経路が瞬時にわかるようにしています。またシリアル番号管理で品質管理・偽造防止を徹底しています。

■将来的な問題解決

医薬品ED治療薬は乱用防止も含め、多岐にわたる偽造防止を食い止めない限り損失は止まらず、健康に対する二次被害が起きる可能性が高いです。各国の製薬会社は海外進出も進み、薬の流通網は世界に広がっている。その分、偽造薬の潜在的な流入リスクは増しつつある。またインドのようにジェネリック医薬品を普及させたいという施策をも後退させてしまう可能性があります。

参考文献: 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO11593650S7A110C1XM1000/